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腰椎椎間板ヘルニアとは
こんな症状はありませんか?

- 腰の上のあたりに痛みが出る事が多い。
- 足の付け根やそけい部が痛んだり、だるくなったり、時にはしびれたりする。
- 太ももの前の部分が痛んだり、だるくなったり、時にはしびれたりする。
- おしりから太ももの横、膝の下や、外側のすねが痛んだりしびれたり、親指の力が入らなかったり
- 足首があげられなくなる。
- おしりの真ん中、太ももの裏、ふくらはぎ、かかとからの足の裏、足の小指がしびれたり痛んだり、つま先歩きが出来なくなるなど。
腰椎椎間板ヘルニア進行例
- 腰の痛み(ぎっくり腰などで急激に起こる場合も含む)
- おしり、太もも、足の裏など、下肢のしびれ
- 歩行困難(つえ、車椅子を使用)
- 排尿困難
人間の背中には26個の骨が積み木のように重なる脊椎がありますが、それらの骨と骨の間でクッションのような役割を果たしているのが椎間板です。
椎間板ヘルニアとは、本来あるべき位置から椎間板が飛び出して神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれを引き起こす症状を言います。
腰痛の方のうち、2~3割程度の方が腰椎椎間板ヘルニアを発症しているとのデータもあります。
ではなぜ、椎間板が傷んでしまうのでしょうか。
人間の肌は、若い頃はハリや弾力があっても、年齢を重ねるごとに、弾力がなくり、シワができたりします。椎間板にもそれと同じことが起こるのです。
若い頃は水分を豊富に含んで、ふっくらとしていた椎間板も、年齢を重ねるごとに弾力がなくなっていきます。年齢を重ねて弾力を失った椎間板は、圧力などが加わると、壊れやすくなってしまいます。
特に問題になるのが、腰の椎間板です。
重力は下に行けば行くほど大きくかかります。脊椎の下のほうに位置する腰椎の椎間板は、頭胴、腕などの重みを一身に負っているため、腰の椎間板に症状がでやすくなります。
椎間板ヘルニアの治療法/保存療法
腰椎や腰椎椎間板ヘルニアの治療には、大きく分けて、手術をする方法と、手術をしない方法があります。
手術をしない方法というのは、保存療法と言って、安静治療、理学療法、そして投薬による治療があります。
- ≪安静治療≫
- ≪温熱治療≫
- ≪冷湿布と温湿布≫
- ≪理学療法≫
- ≪投薬治療≫
- ≪牽引治療≫
手術の方法
- ≪直視下≫
- ≪顕微鏡下≫
- ≪内視鏡下≫
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脊柱管狭窄症とは
どんな病気?
先天的または後天的に脊柱管が狭くなって、脊髄や神経根が圧迫される病気です。
頸椎および腰椎に起こることが多く、腰椎の場合は馬尾神経が圧迫されて症状が出ます。
原因は何か?
後天的な場合は、加齢、外傷による椎骨の退行性の変化および軟部組織の肥厚が原因となります。腰椎の場合はすべり症、黄色靱帯の肥厚や石灰化も原因となります。
症状の現れ方

- 頸椎の場合は前項の頚椎症と同様の症状が現れます。
- 腰椎の場合は両側または片側の下肢の痛み、感覚障害、筋力低下が主な症状です。
- また歩行すると下肢痛のために歩行ができなくなりますが、安静にすると痛みは消えて再び歩行が可能になる間欠性跛行がしばしばみられます。
- 症状が進行すると、排尿障害が出現します。
検査と診断
単純X線検査およびMRI検査で、脊柱管の狭小、脊髄や神経根、馬尾神経の圧迫が認められます。
治療方法

鎮痛薬や筋弛緩薬による薬物療法、コルセットの着用、牽引などの保存的治療を行います。
首の過度の前屈、後屈および激しい運動は避け、腰に負担のかかる姿勢や作業はやめるほうがよいでしょう。
症状が重い場合は拡大椎弓切除術を行い、圧迫されている脊髄、神経根、馬尾神経の徐圧、開放を行います。
椎弓切除術(開窓術)
腰部脊柱管狭窄症に対して行います。腰部を縦切開します。筋肉を左右へ剥離します。
椎弓脊柱管の圧迫因子である黄色靱帯や骨棘を取り除きます。
※ヘルニア後方摘出術や開窓術を小皮切で内視鏡下に行うmicro endscopic discectomy(MED法)もあります。
皮膚切開部は1~2椎間では2cm弱程、多椎間の場合だと数か所切開しなければなりません。
また直視下に行う手術より時間を要します。症例にもよりますが、1椎間の病変が適応となることが多いです。
<骨折>
<ヘルニア>
<分離症>
<手術>
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